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2020/10/20 10:00

むかしむかし東京に住んでいたころ、
自分の財布をつくりたくて渋谷の東急ハンズで道具を簡単にそろえたのが
レザークラフトの第一歩です。

それがいま人に教えるほどになるとは、人生はわからないものです。

独学ではじめました。教本やインターネットを漁り。。
いまではお見せできないようなモノをいくつ作ったでしょうか。

それからしばらくして、尊敬する職人(神レベルの達人)に会いに行き
どうやっても綺麗とは言えない自作の革鞄を持っていきました。

褒められるほどの出来栄えではありませんでしたが、

「最初の作品にはパッションが詰まっているから
大事にしたほうがいいよ」

「今でも僕は喜びを持って作品づくりをしている。
それにはパッションが必要なんだよ」

そういったようなことを仰っていただきました。
そのときの”パッション”という言葉がとても頭に響いています。
「情熱」ではなく「パッション」という言葉をチョイスしているあたりに
ものすごい熱を感じました。

その後、その方の教室に通い、道具の仕立て方から学びなおすことになります。
1分1秒が幸せな時間でした。今でも尊敬しています。

教室で製作したブリーフケース


こういった経験からも、
はじめは独学で、後に正しい方法を学ぶ、という順番は、
わたしは良いと思います。

間違った部分を訂正することと、
正しい方法を知るということを、
自分の意識でするわけですから。
忘れないでしょう。
もちろんあくまで学ぶ気がある人の場合ですが。

今はミシン縫いがメインですが、時機を見て
手縫いの作品をまた手掛けたいです。